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2006年 01月 27日
「それ」は先週の週末から品切れしていた。
吉祥寺の街の書店はあらかた調べたが どこにも置いていなかった。 中には品切れ中と張り紙のある店もあった。 行くとこ行けば古本で¥100とかでありそうな気もしたが 「現時点」ではそれは望めそうにもなかった。 そうなると、ますます「欲しい」気持ちは増幅されるもので リリーフランキー以来ガッツリ本を読むという行為に 飢えていた状況もあいまって、帰りに書店をのぞく日々が続いた。 かくして、「それ」はついに入荷していた。 怒涛の平積みで、店の数箇所で展開していた。 今売らずにいつ売るの?とでも言わんばかりの大展開。 しかし、その表紙は無残にも変わっていた。 以前の版であれば、まだためらいながらも 買えただろうにと恨めしくその表紙を眺めた。 いや、眺めてはいませんよ~という風体で何度か 平積みの前を通り過ぎた。 あの、中学生時代に体感したエロ本購入前の 周りの客に全部見透かされてる気分を久々に味わいながら 恥ずかしくて、少し汗ばんだ手をにぎりしめ 何度も何度も言ったり来たりした。 そして、決めた。 誰かに頼まれましたという顔して買おうと。 レジに出すとき表紙は下向きで買おうと。 で、東野圭吾「白夜行」読んでます。 しかし、屈折してるねー 自分で書いてて、俺ってこんなに卑屈かと思う。 ボンジョヴィ好きだって平気で言えるけど、 ボンジョヴィの痛さ(ある意味)がある程度 ワカッテルから言えるわけだ。 で、東野圭吾という人を僕はあまりに知らなすぎて ワカラナイからドラマとか直木賞とかの周辺情報による 恥ずかしさを扱いあぐねていたということだ。 俺は「こう」見られたいから「このチョイス」とか 「この線」で売ってるのにとかナルシスティックな 呪縛から解き放れて、 「東野圭吾 面白いよー」 とか(無邪気に)言えるようになりたい。 ドラマ見たからでもいいじゃん。 綾瀬はるかでもいいじゃん。 でもこれだけは言っとく。 「世界の~」(はるかつながりね)はいやだ。 あと、この表紙は勘弁してください。(ふつうに恥ずかしい)
by h-steal
| 2006-01-27 18:36
| 日記
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